さて、前回、Tanso S1でまずまずの成果を得たのですが、やはり、そうなると気になるのはもう一つの候補だったEinscan-SE。
スペックは似たようなものだし。
ただ、前回のテストで、
コンパクトでいいんだけど、やはりみんなタブレットでやるのは大変。
という結論になった訳でした。
最近、お世話になっている(若い衆に介護されている?)研究プロジェクトでも複数の計測手法で考古資料の三次元ドキュメンテーションに挑んでいるのですが(文科省 科学研究費新学術領域研究 出ユーラシアの統合的人類史学 – 文明創出メカニズムの解明 –:宣伝!)、やはり、スキャナーは早い。SfM-MVSにも、テクスチャとか、気軽さとか、自由度とかある訳ですが、こと、ある程度対象が決まっている奴なら、サクサク行けるわけです。でも、ちと高い。自治体にはちょっと現状厳しい。
【何がって、厳しいと言いながら、結構お高い電子平板とかはバンバン使ったりしているところも多いんで、いや、あんたらお金もってねえか、とか、それちょっとお金使う方向違うのでは?というところもあるのですが、それはひとまず置いておいて、やはり、ある程度普及して裾野が広がったり、あるいは費用対効果とかコスト意識が変わると、いいんじゃないかなとか思うのです。】
ひとまず、何とかそういう道を開こう、と昔ちょっと頑張ってみたこともございました(岩田書院 『文化財のための三次元計測』:これまた宣伝)。当時使ったのはNextEngine。今でも活用できる名機でありますが、かれこれ10年以上が経過し、またSfM-MVSによって計測の障壁が思いっきり低くなった今、再び廉価版の三次元計測機を探しているわけです。
要は、目的に応じた使い分けが大事よ、という。個人的にはSfMが初めにあって、量があってある程度定型的なものをレーザー、より精度や詳細なものが必要な時にはプロに、という使い分けがいいのかなと。遺跡の計測ならRTKのGPSも便利だけど、使える環境って限られるので、その前にTS(トータルステーション)の使用が前提ね、というのと同じ。
おお。脱線しすぎた。
ということで、Tanso S1を試してみたわけです。なんでかというと、コンピューター無しで全部やっちゃうぜ、というあのコンセプトが大外れか大当たりか、という点で気になった訳です。Einscan-SEはよりNextEngineに近いので、多分堅いんだけど、ネタ的にどうなんか、面白みがね、という(<何を求めているのだこれ)。
が、ですよ。Tanso S1の結果、お出かけして少量測るのは良さそうだけど、整理場でガンガン測り倒すにはちょっと、という初めに述べた結果だったので、お次は、となる訳です。はい。導入してみました。
届いたウェー(我が家の四男(当時3歳)風喜び方)。