ということで、Einscan-SEです。結構前からあって、これってどうなんでしょうか?という問い合わせも何度か頂いていたのですが、使ったこともなく、わかりません、という返事しかできない有様でした。まあ、SfM-MVSでかなりいけるので、そちらに注力していたこともあり、レーザースキャナーへの意欲が減っていたこともあります。
上位版にSPとProって奴があって、こちらは各50万円、100万円となっています。Proは北陸とか難波とかで導入されているので、是非成果を見せていただきたいなと思っています。あの手のスキャナーは自機の位置計測という処理が入る分、色々厳しいのだろうと批判的だったのですが、SLAM全盛の今、もうそんなことを言う段階では無いほど技術は向上しているので魅力です。
今回は一番安価なSEです。安定だけど融通の利かぬ固定型。消費税込みで20万円弱。NextEngineをはじめに導入した時が22万円位だったので、ちょっと下がった感じですね。その後、NEは国内で販売していただけるようになりましたが、値段も…。
しっかりした箱に入っています。台も作りは良いし、Tanso S1のようにシートではなく、プラ製。移動などにはちょっと嵩張るかも。
組み立てはとても簡単です。説明の必要なし。本体とターンテーブルはUSBでの接続。細かいこと言いますと、本体とターンテーブルは本体USB-B、ターンテーブルMicroUSB。本体とコンピューターは両方向USB-A。接続の間違いようがありません。こういう気遣いは日本のお家芸だった気もするのですが、ここのところの中国の製品も凄いなと感じる所。
ソフトはサイトよりダウンロード。本体についているシリアルコードを入れて認証の上、接続。
ソフトを立ち上げると、まずスキャンするかキャリブレーションするかと聞かれるのでキャリブレーションに。画像のように日本語で詳細に指示が出るので、それに従います。キャリブレーションは必ず必要ではなく、持ち運んだり、長いこと使っていなかった後、あるいは成果がおかしいと感じたら実行とのこと。毎回キャリブレーションが必要ではないのはありがたい。やはりしっかりした台があるからでしょう。
新規作成かデータ読み込みかを聞かれるので、新規作成を選んで、保存するフォルダーとか決めます。
キャリブレーションはTanso S1と同じ。計測原理もパターン+白色レーザーなので、この方法は共通の模様。NEと比べると、やはり技術は進んでいるんだなと感じます。
そうそう、ターンテーブルで計測できる大きさは最大縦、横、高さともに200mm。使用しない場合は700mmということで、多くの土器・陶磁器は何とかなりそうです。大きいものについては、この辺りと組み合わせて楽したいと思います。
次(その2)へ。